Podcastを始めて2年で世界が変わった。音声プラットフォームで成功するためのヒント

2023年11月30日 04:49

はじめまして! Podcast専門プロデューサーのKONです。

ラジオ局で番組制作に携わったあと、ポッドキャスト専門制作会社PitPaでさまざまなコンテンツを世に送り出してきました。
1年で再生回数100万、リスナー1万5000人を突破した番組もあります。
現在は独立し、Podcastプロダクション knock’x Media(ノックス メディア)を運営しています。

 

そんな僕がパーソナリティーを務めるPodcast番組「ポッドキャストが出来るまで」では、
Podcastの制作に役立つ知識や、編集Tips、音声業界の最新情報などをお届けしています。

 

今回は、これからPodcastを始めたいと思っている方に向けて、
Podcastが置かれている現状と、僕がこれまでPodcastでの配信を通じて得たことをお話しします。

なぜいま、Podcastなのか? ヒントは「可処分時間」

現在の日本でのPodcastの利用者は全体の27%。

 

以前は配信サーバーと契約する必要性から、参入障壁の高かったPodcastですが、
2019年よりPodcast配信プラットフォーム「Spotify for Podcasters(旧
Anchor))」が日本に本格展開されたことで、
誰もが気軽に配信者になれる時代となりました。

 

海外と比べるとまだ規模は小さいですが、
COTEN RADIO』や『ゆる言語学ラジオ』などの人気番組の影響もあり、市場を少しずつ伸ばしています。

 

今はYouTubeやTwitterなど、さまざまなSNSがありますが、Podcastの大きなキーワードは「可処分時間」です。

僕がこれまで制作してきた番組のデータ見比べると
YouTubeの視聴維持率(視聴者が動画を見続けた時間)の平均は30%と言われていますが、
Podcastの完聴率は平均80%、悪くても60%程度と言われています。つまり、最後まで聴かれる可能性が非常に高いメディアなのです。

 

完聴率が高い=可処分時間が多く取れることで、
単純接触効果(ザイオンス効果)によるファンの増加が見込める
のは
Podcastを始める大きなメリットだと考えられます。

 

また、Podcastは主に通勤中に聴かれるメディアでもあります。

 

朝にニュースを観ながら支度をすることで、
「天気予報を観たら家を出る」というルーティンが自然とできるように、
「このPodcastを聴きながら電車に乗る」という習慣化がうまくできれば、
よりファン化に繋がっていく可能性が高いです。

 

特に地方では、車通勤をする人は動画を観ることができないため、
Podcastやオーディオブックがよく聴かれる傾向にあります。

 

リスナーにとっては文字を目で追わずに情報が得られ、
配信者にとってはスマホ1台でラフに始められる。
双方にとって難易度が1番低いプラットフォームがPodcastなのです。

Podcastが向いているのは、専門分野やニッチな知識がある人

実際に、Podcast専門制作会社の社員としてPodcastを分析しながら、
個人としてPodcastを配信してみると、おもしろいことが続々と起きました。

 

朝日新聞Podcastで「音声メディアについて考える」特集が組まれたり、
Podcastのコンサルティングや登壇の依頼が舞い込むようになったり、
Podcastのノウハウをシェアするコミュニティが100人規模にまで成長したりと、
「Podcast」の人として認知されるようになったのです。

 

このジャンルで詳しい人になりたい。

 

そんな人にPodcastは向いていると思います。調べても出てこない情報や、
専門性のある話を人は求めているので、専門分野やニッチな知識がある人にはとくにオススメです。

 

Podcastの成功に必要なのは、知識欲を満たせるような発見や共感です。
専門的な話ができない人は、「自分はこう思っている」というパーソナルな発信も好まれます。

 

音声メディアは「真実のメディア」と言われています。

 

判断材料が音だけなので、誇張は通用しません。一方で、本気の熱量が伝わりやすいメディアでもあります。だからこそ、世界に発信したい熱いテーマがあるのなら、ぜひ音に乗せて届けてほしいのです。

 

PodcastがYouTubeと比べて軽視される理由のひとつに「収益化」の問題がありますが、
Podcastで得られるものはお金ではありません。

 

特に、企業が運営する採用Podcastは世界規模で見てもどこも好調です。

 

たとえば、エンジニアが集まる会社のPodcastにはエンジニアのリスナーしかいないので、
採用はもちろん、広告出稿の依頼が来たり、エンジニアコミュニティが誕生したりします。
Podcastを通じて共感を持ってくれる仲間が増えるのです。

僕もPodcastを始めて1年ほどで自然と収益化しましたが、
「レコメンドしたい」という想いから始まり、
それを良いと思ってくれた人の先に購入が待っていました。

「何を言うか」よりも「誰が言うか」が大切だとされる時代で、
Podcastはそれをうまく設計しやすいと思います。

 

Podcastを続けるために大切なこと

一方で、Podcastの配信を始めた人の半分は7本分だけ配信して辞める、とも言われています。
Podcastは一つ一つの配信に対してコメントを付ける機能がないため、
リスナーからのアクションがわかりづらく、モチベーション維持が難しいのです。

 

そこで、僕が提案したいのが「基礎知識」と「コミュニティ」です。

 

Podcastではアナリティクスを見ながら緻密に分析を重ね、
ABテストをして最適化をすることができます。
僕自身、これまでPodcastの制作会社で、20〜30もの番組を見ていくなかで、知見がどんどん溜まっていきました。

 

僕がラジオ局で番組制作をしていたときは、
視聴率は2ヶ月に一度のレーティングのみで、
客観的に番組の良し悪しを判断する軸がありませんでした。
実際にPodcastでラジオのような番組の作り方をした結果、
鳴かず飛ばずだったこともあります。

 

もちろん、「こうやったら絶対に再生される!」という絶対的な勝ちパターンはありませんが、
より多くの人に視聴してもらい、離脱率を下げる方法はあります。

 

残念ながら、Podcastをふわっと始めて成功させた例はほとんど見られません。

 

たとえば、アメリカのPodcasterであるジョー・ローガンは、
もともと芸人同士の対談番組をやっていたところから、
サーファーや心理学者など、異業種のゲストを呼ぶスタイルに切り替えたことで
再生数を伸ばしていきました。

 

その後も検証を重ね、今や世界一のPodcasterとなっています。
世界一のPodcasterでさえ検証しながらやって成功しているのです。

 

これまでさまざまな企業や個人のお客さまからご依頼を受けるなかで、
自身が培ってきたノウハウを伝え、
伴走していくコミュニティスクールの必要性を感じ、このたび「ポッドキャストの学校」を発足しました。

 

コンセプトシートに沿ってのコンセプト設計や、台本の構成作り、編集機材の使い方や
「Spotify for Podcasters(旧Anchor)」を通じたアナリティクスの見方など、
最初の1ヶ月で全4回のプログラムを実施いたします。

その後、3ヶ月はコミュニティのなかで疑問を解消したり、
メンバー同士でフィードバックをして改善を重ねながら、12本の配信を目指します。

 

Podcastはブルーオーシャンだからこそ、始めるのには早いに越したことはありません。
1年配信した先に、思い描いたものは手に入っていると思います。
初回は12番組限定で、30,000円でサポートさせていただきます。

 

詳細はこちらのリンクからアクセス!

 

世界に向けて発信したいことがある。そんな人のお手伝いができたら幸いです。一緒にいいものを作っていきましょう! 

 

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